キミと、光の彼方へ。
―――ゴーンゴーンゴーン......。


鐘の波長が海面の波紋と同化する。

それは私の心髄にまで届いた。

ここで2人は結ばれ、今目の前にいる2人も結ばれる。

2人は眩しくて目を反らす程に輝いていて、私は2人の光で出来る影のよう。

光と影。

同時に存在するのに、同時に見えないもの。

人間は盲目で、光が眩しければ眩しいほど、それに照らされてできる影の濃さに気付かない。

でも、それは実に都合のいい現象だ。

なぜなら、互いに目を背けていた方が幸せだから。

傷付けることも傷つけられることもない。

そんな関係が望ましいと私は思ってしまった。

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