キミと、光の彼方へ。
「俺が美海と付き合った理由分かるか?」

「だって、好きだったからじゃ...」

「好きでも嫌いでもなかった。そもそも会ったばかりの子に好きだって言われたんだ。一目惚れじゃねえ限り、んなの、初見できめられっかよ」

「じゃあ何で?」


帆栄が私に1歩近付き、私の瞳に全面に映り込んできた。


「海里に珠汐奈を選ばせるためだ」

「えっ......」


帆栄は私が海里を好きだと最初から見抜いていた。

だけど、私は海里が会沢さんを好きだなんてばらしていない。

それでも気付いてしまったんだ。

そして、こんなことをしてくれたのはきっと......私のため。


「俺が邪魔することで、海里が美海を諦めて、珠汐奈と付き合ってくれればそれが1番だと思ってた。けど、現実はそんな単純じゃなくて、海里はまだ美海を思ってるみたいだったし、珠汐奈は海里に対して吹っ切れたみたいだったし、まぁ、結局、俺の半年間の努力は全部無駄だったと、そういう訳だ。ってことで...つまり、俺は......」


< 277 / 300 >

この作品をシェア

pagetop