二人の距離~やさしい愛にふれて~
恭吾は理花の身体を舐めるように撫で始めた。ほとんど肉が付いていない身体は骨に触れる感覚があり心が痛む。
それでも恭吾が撫でるたび理花が反応し、敏感な部分を触ると漏れ出る声にひどく興奮していた。

「理花、お前可愛いな…」

恭吾が耳元で囁く。

「ふっ、んんっ…かわっ、いい?…はぁ…」

理花は最中に罵られることはあっても可愛いなんて言葉をかけられたことはなく動揺する。それと同時に声を上げて泣きたくなるような胸の痛みにも似た締め付けられる何かが込み上げてきていた。

「あぁ、可愛い…もっと感じて…声が聞きたい…」

恭吾は前回と違って理花が自分の愛撫に感じていることが嬉しかった。
そっと一番敏感な部分に指を差し入れてみるとヌルヌルと中から溢れてきていた。
恭吾は差し入れる指を増やすと中を探るように理花の感じる部分を探した。

「はぁ、はぁ、きょっ、ちゃん…怖い……痛く、痛くして…」

理花は恭吾から与えられる刺激に絶えられず頭を振りながら懇願した。
目から流れ出る涙を優しく舐めとると、恭吾の指の動きが激しくなる。理花はそれに合わせるように小さく声を上げていた。

唇を重ね、舌を絡ませると理花は更に敏感になりしきりに泣いているかのような声をあげはじめた。

「いたくはしないよ…はぁ…もっと感じて…」

そう言うと恭吾は自分の興奮しきって張り詰めたものを押し当て、ゆっくと挿入する。
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