冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
◇
「う、ぅん……」
喉の渇きを覚えて、意識が浮上する。
鉛のように重たい瞼をゆるゆると持ち上げると、いつの間にか見知らぬ部屋にある広いベッドの上に寝かされていた。
そっと上半身を起こして、弟の家でも実家でもない室内を恐る恐る見回す。
……落ち着いた雰囲気の、高級そうな家具ばかり。明らかに病室じゃないよね?
どちらかというと、なんだかホテルのスイートルームみたいなお部屋だし……。一体、どこだろう?
暖房は適温に設定されていて暖かい。サイドテーブルの上にある木目調のお洒落な加湿器からは、冬の乾燥した空気を潤すように、白い水蒸気が立ち上っていた。
間取りは、どことなく弟が主寝室にしている部屋と似ているように思える。
そんなことを考えていると、唐突にドアをノックする音が響いた。
「ひゃっ」
思わずびくりと肩を揺らし、小さく飛び上がる。
さらにドアを開いて部屋へ入ってきたのは思いもよらぬ人物で、私は思わず目を見開いた。
な、なんで宗鷹さんが!?
って、そういえば私……彼の前で、急に倒れたんだっけ……。
どうやら抱きとめられた後、意識を失ってしまったらしい。
玄関前で出会った時と変わらず三つ揃えのスーツ姿の彼は、私が起きていたのを目にして、わずかに瞠目する。
「良かった、目が覚めたんだな。気分はどうだ? 体調になにか異常は?」
「う、ぅん……」
喉の渇きを覚えて、意識が浮上する。
鉛のように重たい瞼をゆるゆると持ち上げると、いつの間にか見知らぬ部屋にある広いベッドの上に寝かされていた。
そっと上半身を起こして、弟の家でも実家でもない室内を恐る恐る見回す。
……落ち着いた雰囲気の、高級そうな家具ばかり。明らかに病室じゃないよね?
どちらかというと、なんだかホテルのスイートルームみたいなお部屋だし……。一体、どこだろう?
暖房は適温に設定されていて暖かい。サイドテーブルの上にある木目調のお洒落な加湿器からは、冬の乾燥した空気を潤すように、白い水蒸気が立ち上っていた。
間取りは、どことなく弟が主寝室にしている部屋と似ているように思える。
そんなことを考えていると、唐突にドアをノックする音が響いた。
「ひゃっ」
思わずびくりと肩を揺らし、小さく飛び上がる。
さらにドアを開いて部屋へ入ってきたのは思いもよらぬ人物で、私は思わず目を見開いた。
な、なんで宗鷹さんが!?
って、そういえば私……彼の前で、急に倒れたんだっけ……。
どうやら抱きとめられた後、意識を失ってしまったらしい。
玄関前で出会った時と変わらず三つ揃えのスーツ姿の彼は、私が起きていたのを目にして、わずかに瞠目する。
「良かった、目が覚めたんだな。気分はどうだ? 体調になにか異常は?」