冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
以前は、疲れが溜まると急に体調不良になって風邪を拗らせていたが、大人になってからはそういう事態も減っていたため、体が良い方向へ変化したのだと安心していた。
しかし本当は、すぐに疲れが表面化しなくなったことにより、意識していない部分で心身の疲れが極度に蓄積されていただけなのだろう。
大人になったからこそ自分を過度に信じすぎ、『体調不良じゃないから大丈夫』と気を抜きすぎていたのかもしれない。
……ああ。こんなんじゃ、全然ダメだ。まだまだ櫻衣商事のために、やりたいことがたくさんあるのに。
悔しくて、辛くて、悲しくてたまらない。
これから先、私は櫻衣家の長女として、どうしたらいいんだろうか。
どうすべきなのだろうか。
職場で心身ともに疲弊し過ぎて、退職後の生き方を何も計画していなかった。
問題は山積みなのに……今の私は、ただの無職でしかない。
「一体何が正解なのか、もうわからなくて……。私には櫻衣商事を再建するための知識も、技術も、地位もない。それなのに」
それなのに政略結婚について考える時間がほしいからって、一人暮らしなんかしようとして……家事もろくにできずに失敗続き。
「こんなの、現実から逃げているのと変わらない……。私はただの、役立たずです」
唇を噛み締め、腰のあたりに掛けられていた毛布をぎゅっと握りしめる。
しかし本当は、すぐに疲れが表面化しなくなったことにより、意識していない部分で心身の疲れが極度に蓄積されていただけなのだろう。
大人になったからこそ自分を過度に信じすぎ、『体調不良じゃないから大丈夫』と気を抜きすぎていたのかもしれない。
……ああ。こんなんじゃ、全然ダメだ。まだまだ櫻衣商事のために、やりたいことがたくさんあるのに。
悔しくて、辛くて、悲しくてたまらない。
これから先、私は櫻衣家の長女として、どうしたらいいんだろうか。
どうすべきなのだろうか。
職場で心身ともに疲弊し過ぎて、退職後の生き方を何も計画していなかった。
問題は山積みなのに……今の私は、ただの無職でしかない。
「一体何が正解なのか、もうわからなくて……。私には櫻衣商事を再建するための知識も、技術も、地位もない。それなのに」
それなのに政略結婚について考える時間がほしいからって、一人暮らしなんかしようとして……家事もろくにできずに失敗続き。
「こんなの、現実から逃げているのと変わらない……。私はただの、役立たずです」
唇を噛み締め、腰のあたりに掛けられていた毛布をぎゅっと握りしめる。