冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
その夜は宗鷹さんに言われるがまま、彼の家に泊まることになった。
そして、なんとお風呂まで借りるはめに。私は慌てて「隣で入浴を済ませてきます」とその申し出を固辞したのだが、彼は眉をひそめて渋い顔をした。
「何かあったらどうする。もしもバスルームにいる最中に停電して、先ほどのような発作になったら危ないだろう」
「そんな、大丈夫ですよ。もう目眩も息切れも治っていますし……」
「それでもだ」
私の主張を聞き、宗鷹さんは呆れたように首を左右に振った。
「まあ君が、裸の状態でも助けを呼べると言うのなら、勝手にするといい」
「ううっ。そう言われてしまうと、帰宅してひとりでお風呂に入れる自信を失くします」
私自身、どの電化製品の同時使用が停電を引き起こしたのかよくわかっていない。
部屋の電気や暖房器具をつけっぱなしにしたまま、お風呂に入って、さらに洗濯機を回しても停電しないだろうか?
冷蔵庫も常時電源を使っているし、加湿器だってあるし……。
結局のところ、停電を回避する手立てはない。
裸で湯船に浸かっている最中に二度目の停電が起きでもしたら、本当に、たまったもんじゃないと思った。
そして、なんとお風呂まで借りるはめに。私は慌てて「隣で入浴を済ませてきます」とその申し出を固辞したのだが、彼は眉をひそめて渋い顔をした。
「何かあったらどうする。もしもバスルームにいる最中に停電して、先ほどのような発作になったら危ないだろう」
「そんな、大丈夫ですよ。もう目眩も息切れも治っていますし……」
「それでもだ」
私の主張を聞き、宗鷹さんは呆れたように首を左右に振った。
「まあ君が、裸の状態でも助けを呼べると言うのなら、勝手にするといい」
「ううっ。そう言われてしまうと、帰宅してひとりでお風呂に入れる自信を失くします」
私自身、どの電化製品の同時使用が停電を引き起こしたのかよくわかっていない。
部屋の電気や暖房器具をつけっぱなしにしたまま、お風呂に入って、さらに洗濯機を回しても停電しないだろうか?
冷蔵庫も常時電源を使っているし、加湿器だってあるし……。
結局のところ、停電を回避する手立てはない。
裸で湯船に浸かっている最中に二度目の停電が起きでもしたら、本当に、たまったもんじゃないと思った。