クールな騎士はウブな愛妻に甘い初夜を所望する
「革命じゃと? 余を前にしておそろしい言葉をよくも。クーデターの黒幕がまさか王女とは。歴代の王族がどれほどこの国を大事に想ってきたか。先代も、このような事態に、さぞ嘆き悲しむじゃろう。おまえは、それでよいというのか」
激高するカルロスに、レティシアはそれでも怯むことなく向き合う。
良心を訴えられれば、胸の痛みを感じないわけがない。だが、前を向かなくてはならない。これが間違いだったという過去にはしたくない。必要だからこそ、信念の元に、覚悟を決めたのだから。
ここには今、側には いないけれど、ランベールも頑張ってくれている。支えてくれている。彼は必死に戦っている。まもなく彼は帰ってきてくれる。それまでに、自分もやれるべき使命を果たしたい。
レティシアは自分を叱咤し、カルロスの悪政について追求する。
「叔父様は、本当に我が国を大事に想ってきましたか? 王族だからこそやらなければならないことがあったはずです。叔父様は大事なことを見てみぬふりをして、国内のことも諸外国のこともすべてないがしろにしてきたではありませんか。もしも革命を起こしていなければ、今頃、グランディアス王国は跡形もなかったでしょう。父は、きっと今回のことを誰よりもわかってくださるはずです。なぜなら、今日までのことを誰よりも危懼していたのは、民より愛されし先代の国王……わが父だったのですから」
レティシアが断言すると、カルロスはますます怒りを顕にした目で彼女の非礼を糾弾する。
「小娘が。余にその器がないとでも申すつもりか。よくもそのような非情なことを言えるものじゃ。誰が、今のおまえを守ってきたと思っている」
レティシアは即座に首を横に振った。
「私は言われるがままに離宮に閉じ込められていただけです。それを受け入れ、 行動ができなかった自分を悔(く)いています」
「閉じ込めたなど……守られることの何が悪いというのだ」
「それは、本当の意味での守る、ということにはなりません」
「何をいうか」
カルロスは眉を吊り上げた。だが、レティシアは怯むことなく続ける。
激高するカルロスに、レティシアはそれでも怯むことなく向き合う。
良心を訴えられれば、胸の痛みを感じないわけがない。だが、前を向かなくてはならない。これが間違いだったという過去にはしたくない。必要だからこそ、信念の元に、覚悟を決めたのだから。
ここには今、側には いないけれど、ランベールも頑張ってくれている。支えてくれている。彼は必死に戦っている。まもなく彼は帰ってきてくれる。それまでに、自分もやれるべき使命を果たしたい。
レティシアは自分を叱咤し、カルロスの悪政について追求する。
「叔父様は、本当に我が国を大事に想ってきましたか? 王族だからこそやらなければならないことがあったはずです。叔父様は大事なことを見てみぬふりをして、国内のことも諸外国のこともすべてないがしろにしてきたではありませんか。もしも革命を起こしていなければ、今頃、グランディアス王国は跡形もなかったでしょう。父は、きっと今回のことを誰よりもわかってくださるはずです。なぜなら、今日までのことを誰よりも危懼していたのは、民より愛されし先代の国王……わが父だったのですから」
レティシアが断言すると、カルロスはますます怒りを顕にした目で彼女の非礼を糾弾する。
「小娘が。余にその器がないとでも申すつもりか。よくもそのような非情なことを言えるものじゃ。誰が、今のおまえを守ってきたと思っている」
レティシアは即座に首を横に振った。
「私は言われるがままに離宮に閉じ込められていただけです。それを受け入れ、 行動ができなかった自分を悔(く)いています」
「閉じ込めたなど……守られることの何が悪いというのだ」
「それは、本当の意味での守る、ということにはなりません」
「何をいうか」
カルロスは眉を吊り上げた。だが、レティシアは怯むことなく続ける。