クールな騎士はウブな愛妻に甘い初夜を所望する
初めて出会ったときのこと、彼に恋焦がれていた日々のこと、彼から知らされた過去のこと、彼から向けられてきたいくつもの愛情……。
そのひとつひとつが、どれも愛おしい宝物だ。そして、今のレティシアの礎にもなっている。
彼を諦めずに、信じて、愛し続けてよかった。今日ほど思ったことはない。胸に迫るものを感じながら、レティシアは深呼吸する。
いよいよ大聖堂のドアが開かれる。レティシアの鼓動はまたいちだんと高鳴った。
バージンロードのずっと先に、祭壇の前で待っているランベールの姿が見えたからだ。
(ランベール……)
早く、そばにいきたいと願う一方、ずっと彼を見つめていたい気持ちにもなった。それほど、奇跡を見ているような感動を覚えたのだ。
数ヶ月前、燦々と降り注ぐ陽の光に照らされた王宮の中、絹のローブに身を包んだ新王の姿は忘れもしない。
宝剣や王笏などを授けられ、最後に彼の頭上高くに王冠をかぶせられたとき、皆がその場で見惚れ、口にした。「偉大なる騎士王様」と。そして民もまた、彼のことを「騎士王陛下」と呼んだ。
側に控えていたレティシアは、彼をとても誇らしく見守っていた。
だからこそ、今日、シンプルな彼の純白の礼装姿がより目を引いた。
今の彼は、国王である以前に、ただひとりの、レティシアの夫になる男性なのだ。
騎士と王女が結ばれるはずがないと、落胆していた日々。彼と結ばれる日が来るなんて夢のように思っていた。
けれど、夢などではない。これは紛れもない現実なのだ。
レティシアは大好きな人と結ばれる喜びを噛みしめながら、バージンロードを一歩ずつ踏みしめた。
彼に近づくにつれ、鼓動がどんどん速まっていく。凍るような緊張は、やがて焦がすようなときめきへと変わり、そうしてレティシアは今日という日を実感していた。
一歩ずつ進むたびに、レティシアは過去に想いを馳せる。日々を重ねるごとに、レティシアは何度もランベールに恋をしてきた。新しい発見があるたびに、彼が花を捧げてくれるたびに。
彼に抱きしめられ、涙を拭ってもらい、手を握られ、そうして彼にずっと守られてきた。
でもこれからは… …ただ守られるだけじゃない。愛しい人の、笑顔が見たい。彼を幸せにしたい。共にこの国を守っていきたい。ふたりで一緒に幸せになりたい。
そのひとつひとつが、どれも愛おしい宝物だ。そして、今のレティシアの礎にもなっている。
彼を諦めずに、信じて、愛し続けてよかった。今日ほど思ったことはない。胸に迫るものを感じながら、レティシアは深呼吸する。
いよいよ大聖堂のドアが開かれる。レティシアの鼓動はまたいちだんと高鳴った。
バージンロードのずっと先に、祭壇の前で待っているランベールの姿が見えたからだ。
(ランベール……)
早く、そばにいきたいと願う一方、ずっと彼を見つめていたい気持ちにもなった。それほど、奇跡を見ているような感動を覚えたのだ。
数ヶ月前、燦々と降り注ぐ陽の光に照らされた王宮の中、絹のローブに身を包んだ新王の姿は忘れもしない。
宝剣や王笏などを授けられ、最後に彼の頭上高くに王冠をかぶせられたとき、皆がその場で見惚れ、口にした。「偉大なる騎士王様」と。そして民もまた、彼のことを「騎士王陛下」と呼んだ。
側に控えていたレティシアは、彼をとても誇らしく見守っていた。
だからこそ、今日、シンプルな彼の純白の礼装姿がより目を引いた。
今の彼は、国王である以前に、ただひとりの、レティシアの夫になる男性なのだ。
騎士と王女が結ばれるはずがないと、落胆していた日々。彼と結ばれる日が来るなんて夢のように思っていた。
けれど、夢などではない。これは紛れもない現実なのだ。
レティシアは大好きな人と結ばれる喜びを噛みしめながら、バージンロードを一歩ずつ踏みしめた。
彼に近づくにつれ、鼓動がどんどん速まっていく。凍るような緊張は、やがて焦がすようなときめきへと変わり、そうしてレティシアは今日という日を実感していた。
一歩ずつ進むたびに、レティシアは過去に想いを馳せる。日々を重ねるごとに、レティシアは何度もランベールに恋をしてきた。新しい発見があるたびに、彼が花を捧げてくれるたびに。
彼に抱きしめられ、涙を拭ってもらい、手を握られ、そうして彼にずっと守られてきた。
でもこれからは… …ただ守られるだけじゃない。愛しい人の、笑顔が見たい。彼を幸せにしたい。共にこの国を守っていきたい。ふたりで一緒に幸せになりたい。