クールな騎士はウブな愛妻に甘い初夜を所望する
今この瞬間も、レティシアはランベールに恋をし続けている。きっとこれから先も、時を刻むごとに、彼に恋をしていくことだろう。
守られるだけではない未来を、レティシアは選択したのだ。それに、彼女は少しも後悔はしていなかった。
ヴェール越しに、ランベールの表情が見える。レティシアは胸を高鳴らせながら、彼の腕につかまった。
互いの頬が明るく紅潮する。自然と微笑み合い、揃って前を向いた。
ステンドグラスからの七つの光に彩られた大聖堂に、荘厳なパイプオルガンの音色と賛美歌が響きわたる。
ふたりは生涯の愛を誓い、神父に導かれるがまま、互いの指輪を交換する。指に嵌められた宝石は、レティシアの幸福を示すかのように、きらきらと輝いていた。
緊張して待っていると、彼女を覆っていたヴェールがランベールの手によって上げられる。
最後の儀式だった。程なくして誓約の証となるくちづけが交わされた。
レティシアの胸に、甘い感傷がさざなみのように押し寄せていた。
目を瞑ったまま、愛しいひとの唇の感触に身を任せていたら、そのどうしようもない高揚感に吸い込まれそうだった。
本当に、なんて幸せなのだろう。
「とても綺麗だ。レティシア」
その声に導かれ、そっと瞼を開くと、ランベールが愛おしそうにレティシア見つめてくれていた。
「……あなたも、とても素敵よ。ランベール」
レティシアは心からそう伝えた。
少し照れたようなランベールの表情を、レティシアは一生忘れないと誓った。
生きていてよかった。今日この日を迎えられてよかった。この人の妃になれてよかった。
彼女の頬には、一筋のあたたかな涙が流れていった。
***
挙式の後、レティシアはランベールと共に、王都を馬車で巡った。
これから七日間あまり、祝祭の日は続く。民を安心させるため、できるだけふたりは城下町をめぐるつもりだった。
かつて、ランベールがレティシアと出会ったように、民の心の慰めとなり、民の光になれるように。
一段落し、王宮に戻ってきたふたりは、大広間でお披露目され、舞踏会での挨拶などをはじめとする多忙な公務を済ませたあとで、離宮へと移っていた。
元々王族の保養地および母屋だった離宮は、王宮内の部屋よりも、ふたりでゆっくりと過ごすのにうってつけの場所だった。
守られるだけではない未来を、レティシアは選択したのだ。それに、彼女は少しも後悔はしていなかった。
ヴェール越しに、ランベールの表情が見える。レティシアは胸を高鳴らせながら、彼の腕につかまった。
互いの頬が明るく紅潮する。自然と微笑み合い、揃って前を向いた。
ステンドグラスからの七つの光に彩られた大聖堂に、荘厳なパイプオルガンの音色と賛美歌が響きわたる。
ふたりは生涯の愛を誓い、神父に導かれるがまま、互いの指輪を交換する。指に嵌められた宝石は、レティシアの幸福を示すかのように、きらきらと輝いていた。
緊張して待っていると、彼女を覆っていたヴェールがランベールの手によって上げられる。
最後の儀式だった。程なくして誓約の証となるくちづけが交わされた。
レティシアの胸に、甘い感傷がさざなみのように押し寄せていた。
目を瞑ったまま、愛しいひとの唇の感触に身を任せていたら、そのどうしようもない高揚感に吸い込まれそうだった。
本当に、なんて幸せなのだろう。
「とても綺麗だ。レティシア」
その声に導かれ、そっと瞼を開くと、ランベールが愛おしそうにレティシア見つめてくれていた。
「……あなたも、とても素敵よ。ランベール」
レティシアは心からそう伝えた。
少し照れたようなランベールの表情を、レティシアは一生忘れないと誓った。
生きていてよかった。今日この日を迎えられてよかった。この人の妃になれてよかった。
彼女の頬には、一筋のあたたかな涙が流れていった。
***
挙式の後、レティシアはランベールと共に、王都を馬車で巡った。
これから七日間あまり、祝祭の日は続く。民を安心させるため、できるだけふたりは城下町をめぐるつもりだった。
かつて、ランベールがレティシアと出会ったように、民の心の慰めとなり、民の光になれるように。
一段落し、王宮に戻ってきたふたりは、大広間でお披露目され、舞踏会での挨拶などをはじめとする多忙な公務を済ませたあとで、離宮へと移っていた。
元々王族の保養地および母屋だった離宮は、王宮内の部屋よりも、ふたりでゆっくりと過ごすのにうってつけの場所だった。