ボーダーライン。Neo【中】

「え、マジで!? すげーじゃん、立て続け!! 俺ビルと何喋ろう? 質問したい事いっぱいあんだよなぁ~。
 っあぁー、でもこの場合は英語で話せないから通訳を通して話すわけかぁ」

 英文一つでも覚えた方が良いよなぁ、そう言いながら携帯片手に浮き足立つ陸を見て、僕はおかしくてクシャッと顔を綻ばせた。




 ‘Star・Blacks’の来日の日を迎え、週末のライブまではあっという間だった。

 ファンである僕たちからしたら、彼らは神に等しい存在だ。

 憧れのボーカリストと同じ舞台に立てた事で、僕はやはり涙ぐんでしまった。

 汗だと言って誤魔化したが、メンバーにからかわれて泣いているのがバレた。

 当日ホールに押し寄せた彼らのファンにも笑われたが、それは陸も同様だ。

 陸は目標としてきたドラマーのビル氏と握手を交わし、感涙していた。

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