ボーダーライン。Neo【中】
「Hinokiとエドが共演って、マジ興奮っしょ?? あたし今週のMパラ、絶対録画するし!」
「あたしも~。早く金曜にならないかなぁ」
近くに、ネット記事を読んでいる女子高生がいた。
前に檜の熱愛疑惑で涙ぐんでいた女の子だ、とふと気付く。
ーーMパラ?
二人の会話から首を傾げ、携帯から検索をかける。
芸能ニュースには今週の特報記事としてFAVORITEの話題が載っていた。
今週の金曜日、生放送の音楽番組で、どうやら‘Star・Blacks’との共演が決まっているらしい。
ーーうそっ。
あたしは息を呑み、衝動的にアドレス帳から檜の番号を呼び出した。
数回呼び出し音を鳴らして待つものの、しかしながら、回線は繋がらない。
丁度仕事中かもしれない、と都合の良い解釈をして電話を切るが。
今まで邪険に扱ってきた結果だろうと思い至った。
ーー本当に嫌われちゃったな。
積極的な気持ちが、急に元気を無くす。
あたし自身がそれを望んでいたくせに、今更寂しく思うのは随分と虫の良い話だ。
ーーやっぱり、着拒、だよね。
あたしは幾らか口元を緩め、自嘲的な笑みを浮かべる。