子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
「君の名前は?」

「え、あ…阿川凛香です・・・」

「阿川さんか・・・よろしく」

「よろしく」

私も彼の隣に腰を下ろした。

「君は一人?」

「はい・・・」

「俺も一人だ・・・」

「へぇー・・・」

「観光?」

「えぇーまぁー・・・」

拓郎を忘れる為に天空島に向かっているはずなのに、彼と同じ顔の男性に出逢うなんて・・・

「貴方は?」

「俺も観光だ」

「へぇー」

南条さんは友好的に私に話し掛けて来た。

「その拓郎って…君の男だろ?」

「えっ?」

「俺を見る目がとっても熱い・・・何だか・・・こっちがテレる」

「え、あ…私…そんな目で貴方のコト見ています?」

「見てるよ・・・で、その拓郎はどうしてるの?」

「えっ?あ・・・一年前に海難事故で亡くなりました。
私と彼は結婚の約束をしていました。彼と出逢ったこの天空島に行って・・・人生をリセットしようと思って・・・」

「人生のリセットか・・・へぇー・・・」

南条さんは水を口に含み、遠くを見つめた。
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