子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
私は二人掛けのテーブルに一人で腰を下ろし、大輔さんの作るフレンチディナーコースを食べた。

要予約のフルコースメニュー。
突然現れた南条さんの分はなかった。

―――南条さんは何を食べているんだろう・・・

私は大輔さんの獲れたての魚で調理する見た目も美しい料理を堪能しながらも、彼のコトばかりを考えていた。

「凛香ちゃん」
コック姿の大輔さんが私のテーブルにやって来た。

「大輔さん・・・」

「俺の料理はどう?」

「あ、美味しかったですよ・・・」

「今日の獲れた魚はどれも大物ばかりだったんだ・・・」

「へぇー・・・ありがとう・・・大輔さん」

「じゃあな」

大輔さんは厨房へと戻って行った。



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