子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
「凄い荷物だね・・・」

「南条さんは夕食食べました?」

「ん、あ・・・食べたよ」

彼はリビングのローテーブルにある食べかけのお弁当を指差した。

「あ…食事中だったんですか・・・」

「まぁね…君は美味しいもん食べたの??」

「はい、今日獲れたての魚がメインディッシュのフレンチのフルコースを」

「それは良かったね・・・」

色は白いけど、彼の引き締まった腹筋や胸板に目のやり場が困った。

「・・・悪い・・・待ってて・・・直ぐにTシャツ着るから・・・」

彼は私の彷徨う視線に気づき、慌ててTシャツを着た。

「君、男の裸に慣れていないのか?」

「いえ・・・」

「・・・その割には顔が赤い・・・もしかして・・・拓郎さんが初めての男?」

彼の図星に一瞬戸惑ったが。

「・・・そうですけど・・・」

私はあっさりと認めた。
初めての男だから余計に忘れらない部分もある。

< 57 / 119 >

この作品をシェア

pagetop