子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
冗談だと言いながらも、彼は本気だった。
バーベキューの後片づけを終え、バルコニーから部屋に戻ろうとすると玲斗さんは私の腕を掴んだ。
そして、そのままの勢いで、私の唇を奪う。

彼はくちゅと一瞬だけ、私の唇を軽く吸って、そのまま深くなり、口内に舌を割り入れて、隈なく蹂躙した。

私も彼に応えようと積極的に舌を絡めた。

甘く痺れる玲斗さんのキス。

頭の中がフリーズし、キスの後は何も考えられなくなる。

「・・・男に慣れてない証だな・・・可愛いよ。凛香」

「玲斗さん・・・」

「キスの続きは部屋の中でしよう・・・」

「え、あ・・・はい」

私は茹でたタコのように全身が真っ赤に染まった。

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