子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
「ママ、何処に行くの??」
私は駅前のロータリーで黒沼さんと待ち合わせをしていた。
「阿川さん」
私達の姿を見るなり、黒沼さんが寄って来た。
「黒沼さん・・・」
「車はあっちです。案内します」
「おじちゃんはだれ?」
黒沼さんと初対面の玲也は神妙な目つきで彼を見つめる。
「私は社長秘書の黒沼渉だ・・・彼が貴方のご子息ですか?」
「あ、はい・・・玲也。自己紹介して」
「あがわれいやです。
ぞう組・・・五歳です」
「へぇー・・・玲也君か・・・そうだ。荷物お持ち致します。阿川さん」
「でも・・・」
「社長から貴方を丁重に扱えとのご命令なので・・・」
黒沼さんは私の持っていた保育園の荷物を奪った。
「車はこちらです」
黒沼さんはロータリーの端に遠慮げに停めたレクサスの後部座席のドアを開けた。
「凄い…また違う車だよ…ママ」
「そうね・・・」
「君は車スキみたいだね・・・」
「うん、スキ」
私は駅前のロータリーで黒沼さんと待ち合わせをしていた。
「阿川さん」
私達の姿を見るなり、黒沼さんが寄って来た。
「黒沼さん・・・」
「車はあっちです。案内します」
「おじちゃんはだれ?」
黒沼さんと初対面の玲也は神妙な目つきで彼を見つめる。
「私は社長秘書の黒沼渉だ・・・彼が貴方のご子息ですか?」
「あ、はい・・・玲也。自己紹介して」
「あがわれいやです。
ぞう組・・・五歳です」
「へぇー・・・玲也君か・・・そうだ。荷物お持ち致します。阿川さん」
「でも・・・」
「社長から貴方を丁重に扱えとのご命令なので・・・」
黒沼さんは私の持っていた保育園の荷物を奪った。
「車はこちらです」
黒沼さんはロータリーの端に遠慮げに停めたレクサスの後部座席のドアを開けた。
「凄い…また違う車だよ…ママ」
「そうね・・・」
「君は車スキみたいだね・・・」
「うん、スキ」