子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
黒沼さんは私達を再びホテルに車で案内する。
湾岸線道路のETCレーンのクロスバーで一旦減速し、そのままカードで通過していく。
「ママ!!今ETCレーン通ったよ!!凄いよ。ママ」
「・・・玲也、黙って乗ってなさい」
「別に構わないですよ・・・阿川さん」
「でも・・・」
「いいから・・・」
黒沼さんも柊也さんと同じで玲也には優しかった。
******
「此処でお待ち下さい・・・」
「あ、はい・・・」
黒沼さんは私達を柊也さんのプライベートルームに案内してくれた。
「飲み物もお菓子もキッチンに置いていますので、ご自由に飲食してください。
私は社長の元に戻ります・・・」
黒沼さんは社長室に戻って行った。
「ママ・・・凄いよ…この部屋・・・」
玲也は柊也さんの住む部屋を探検するかのように一人で歩き回る。
「おとなしくしなさい!!玲也」
「だって・・・楽しいだもん・・・」
探検が終わったのかと思えば、今度はフカフカのソファでジャピングをし始めた。
男の子はジッとしていない。ジッとしているのは寝る時だけ。
こんな時、パパが居ればと思うコトは何度もあった。
「こらっ!!玲也!!!」
「凛香はそうやって・・・玲也君のコトを怒るんだな・・・」
「!!?」
社長室に居るはずの柊也さんが入って来た。
「しゃちょうだ!?」
「玲也・・・元気だったか?」
「うん・・・今日ね・・・僕ね・・・給食全部食べたんだよ!!」
「それは偉いな・・・」
ソファでジャンプしていた玲也を柊也さんが抱っこした。
「ソファは座る所だ。
ジャンプしたら、ダメだ・・・怪我するぞ。玲也」
「わかった・・・しゃちょうの言うコト訊く・・・」
「素直でいい子だ。
でも、ママの言うコトも訊いてやれ。
君のコトを一番大切に思ってるのはママだからな・・・」
「うん・・・」
柊也さんは玲也を下ろした。
玲也は大人しくソファに座り、保育園で貰った絵本を一人で読み始めた。
「お仕事は?」
「君と玲也君の顔を見に来ただけだ・・・直ぐに帰るよ…そうだ夕食は玲也君の好きなお寿司だから・・・期待していてくれ」
「柊也さん・・・ありがとう」
「玲也君の喜ぶ顔が見たいだけだ・・・」
柊也さんは私を抱き寄せ、頬に軽くキスをした。
「玲也君が居るし、唇のキスは我慢するよ・・・じゃあな。凛香」
湾岸線道路のETCレーンのクロスバーで一旦減速し、そのままカードで通過していく。
「ママ!!今ETCレーン通ったよ!!凄いよ。ママ」
「・・・玲也、黙って乗ってなさい」
「別に構わないですよ・・・阿川さん」
「でも・・・」
「いいから・・・」
黒沼さんも柊也さんと同じで玲也には優しかった。
******
「此処でお待ち下さい・・・」
「あ、はい・・・」
黒沼さんは私達を柊也さんのプライベートルームに案内してくれた。
「飲み物もお菓子もキッチンに置いていますので、ご自由に飲食してください。
私は社長の元に戻ります・・・」
黒沼さんは社長室に戻って行った。
「ママ・・・凄いよ…この部屋・・・」
玲也は柊也さんの住む部屋を探検するかのように一人で歩き回る。
「おとなしくしなさい!!玲也」
「だって・・・楽しいだもん・・・」
探検が終わったのかと思えば、今度はフカフカのソファでジャピングをし始めた。
男の子はジッとしていない。ジッとしているのは寝る時だけ。
こんな時、パパが居ればと思うコトは何度もあった。
「こらっ!!玲也!!!」
「凛香はそうやって・・・玲也君のコトを怒るんだな・・・」
「!!?」
社長室に居るはずの柊也さんが入って来た。
「しゃちょうだ!?」
「玲也・・・元気だったか?」
「うん・・・今日ね・・・僕ね・・・給食全部食べたんだよ!!」
「それは偉いな・・・」
ソファでジャンプしていた玲也を柊也さんが抱っこした。
「ソファは座る所だ。
ジャンプしたら、ダメだ・・・怪我するぞ。玲也」
「わかった・・・しゃちょうの言うコト訊く・・・」
「素直でいい子だ。
でも、ママの言うコトも訊いてやれ。
君のコトを一番大切に思ってるのはママだからな・・・」
「うん・・・」
柊也さんは玲也を下ろした。
玲也は大人しくソファに座り、保育園で貰った絵本を一人で読み始めた。
「お仕事は?」
「君と玲也君の顔を見に来ただけだ・・・直ぐに帰るよ…そうだ夕食は玲也君の好きなお寿司だから・・・期待していてくれ」
「柊也さん・・・ありがとう」
「玲也君の喜ぶ顔が見たいだけだ・・・」
柊也さんは私を抱き寄せ、頬に軽くキスをした。
「玲也君が居るし、唇のキスは我慢するよ・・・じゃあな。凛香」