子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
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私は藍奈と落ち合い、駅前にある複合型施設の中にあるイタリアンレストランに入った。
仄暗い店内の内装は洞くつをイメージして作られ、個室も小さな洞くつになっていた。
「凄いね・・・」
「玲也君はお婆ちゃんに頼んだの?」
「うん…でも、早く帰らなきゃ・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・最近一緒に住み始めたお母さんの内縁の相手が子供スキじゃないの・・・」
「へぇー・・・」
「だから…最近はなるべく預けないようにしてる・・・」
「大変だね・・・凛香も・・・
玲也君が病気になった時はどうするの?」
「あ・・・仕事お休みさせて貰ってる・・・」
先月も熱を出して保育園を三日休んだ。
私も玲也の看病で、仕事を三日間お休み。
その分の収入は途絶え、一緒に働くおばちゃん連中からは嫌味を言われた。
母にはもう頼れず、一人で何とかするしかない。
現実を考えると生活は苦しい。
オーダーしたトマトとモツァレラのカプレーゼと焼きたての熱々の生ハムピザが運ばれて来た。
「ともかく、久しぶりの飲み会に乾杯しよう。凛香」
「うん」
二人で生ビールのグラスをカチンと合わせ、久しぶりの再会を喜び合う。
私は藍奈と落ち合い、駅前にある複合型施設の中にあるイタリアンレストランに入った。
仄暗い店内の内装は洞くつをイメージして作られ、個室も小さな洞くつになっていた。
「凄いね・・・」
「玲也君はお婆ちゃんに頼んだの?」
「うん…でも、早く帰らなきゃ・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・最近一緒に住み始めたお母さんの内縁の相手が子供スキじゃないの・・・」
「へぇー・・・」
「だから…最近はなるべく預けないようにしてる・・・」
「大変だね・・・凛香も・・・
玲也君が病気になった時はどうするの?」
「あ・・・仕事お休みさせて貰ってる・・・」
先月も熱を出して保育園を三日休んだ。
私も玲也の看病で、仕事を三日間お休み。
その分の収入は途絶え、一緒に働くおばちゃん連中からは嫌味を言われた。
母にはもう頼れず、一人で何とかするしかない。
現実を考えると生活は苦しい。
オーダーしたトマトとモツァレラのカプレーゼと焼きたての熱々の生ハムピザが運ばれて来た。
「ともかく、久しぶりの飲み会に乾杯しよう。凛香」
「うん」
二人で生ビールのグラスをカチンと合わせ、久しぶりの再会を喜び合う。