極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
確かに、気まずいかもしれない。

昨夜のことがあやふやになったままの今の状態で、週が明けた月曜日に私はいったいどんな顔で千紘社長と会えばいいのだろう。仕事は、普通にこなせるのだろうか。

……たぶんムリだと思う。


「私、どうしたらいいんだろう」


呟いた自分の声はすごく情けなかった。


「ちょっと桃子。そんな泣きそうな顔しないでよ」

「でも」

「さっきも言ったけど、あの社長に限って、自分の欲を満たすためだけに秘書の桃子に手を出すような軽い人とは思えないんだよね。雰囲気に流されちゃったとはいえ、桃子に少なからず恋愛感情はあるんじゃないかな」

「えっ」


恋愛感情⁉


「桃子の話を聞いた限りだと、強引にされたわけじゃないんだよね。桃子も合意の上だったんでしょ」

「う、うん……」


拒もうと思えばいくらでも拒むことができた。

私が嫌だと言えば、きっと千紘社長はその先へ進むのをやめてくれたと思う。

でも、私は拒むことなく、彼を受け入れた。

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