極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「もしかして、これをきっかけにお付き合いがスタートしたりして。前から思っていたけど、桃子と社長ってお似合いだと思うよ。うちの部署の女性陣もみんな言ってるもん。ふたりが恋人だってウワサもあるんだし、それが本当になっても誰も驚かないと思うな」

「し、柴乃ちゃん」


親身に話を聞いてくれていると思っていたのに、本来の柴乃ちゃんの性格が顔を出し始めている。きっと今、彼女は私のこの状況を楽しんでいるに違いない。


「まぁ、桃子もひとつ大人の階段を上ったということで。とりあえず、冷めちゃうから食べようか」


明るい声で柴乃ちゃんはそう言うと、スプーンとフォークを使って、くるくるとパスタを巻き始める。

私もフォークを手に取ってみたものの、やっぱり食欲が湧かない。

月曜の出社日を思うと今から不安で、自然とため息がこぼれてしまった。


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