極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「体調が優れないようでしたら医務室へ行かれてはどうですか?」

「いえ、大丈夫です。ちょっと眩暈がしただけなので」


ふぅと軽く息をつく。少しじっとしていたら、だんだんと身体の力も戻ってきたし、眩暈も治まってきた。


「ご心配をおかけしてすみませんでした」


心配そうな表情を浮かべている西野さんに軽く頭を下げると、私は受付を離れた。

それからも社内を歩き回って千紘社長を探していると、「桃子」と後ろから名前を呼ばれる。

振り向くと、楓ちゃんの姿があった。手に資料のようなものを持っているので、たぶん会議か打ち合わせの移動中なのかもしれない。


「そんなに慌ててどうしたの?」

「うん、それが……」


足早に社内を移動していたせいで少し息が上がってしまった。落ち着いて呼吸を整えてから口を開く。
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