極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました

それから私は天野室長の運転する車で病院まで送ってもらった。

私の不安な様子を心配に思ったのか、病院の中まで一緒についていこうかと天野室長に提案されたけれど、さすがにそこまで頼れない。

一人で大丈夫と告げてお礼を言うと、私は病院へと駆け込んだ。

午前の診療時間終了間際だったものの、ここへ来る途中に連絡を入れていたので、受付を済ませて少し待つと診察室へと呼ばれる。

前回の女医さんに内診をしてもらった結果、お腹の赤ちゃんは無事だった。

内診を終えて、先生の話を聞きながら、ホッとしたのかうっすらと目に涙が浮かぶ。


「出血したあとはあるけど量も多くないし、腹痛もないなら大丈夫よ。初期の頃にはたまに起こるの。念のため今日は安静にね」

「はい」


さきほど内診をしながら見えたモニターにはまだとても小さな赤ちゃんの姿が映し出されていた。

出血があったときはもう無理かもしれないと思ったけど、無事でよかった。

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