極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
だから、この時期になると子供の頃は毎日のようにさくらんぼをお腹いっぱい食べていた。
上京してからも祖母が必ずさくらんぼを送ってくれるので、毎年の恒例行事のようになっている。
「ありがとう、おばあちゃん。今年もたくさんさくらんぼが食べられて嬉しい」
今は落ち着いているとはいえ、もしかしたらまたつわりがぶり返すかもしれない。そのときも、大好きなさくらんぼなら食べられるような気がする。
すると、電話の向こうで、祖母が小さく笑う気配がした。
「おばあちゃん?」
突然どうしたんだろう。気になって声を掛けると、しばらくして祖母が答える。
『ごめんね。おばあちゃん、桃ちゃんのお母さんを思い出しちゃって』
「お母さんを?」
『桃ちゃんのお母さんもさくらんぼが大好きだったのよ。東京の大学へ進学してからも毎年さくらんぼを送ってあげると、すごく喜んでくれたの。さっき桃ちゃんにありがとうって言われたら、お母さんのときのことを思い出しちゃって……』
当時を思い浮かべているのか懐かしそうに話す祖母の声は優しかった。
上京してからも祖母が必ずさくらんぼを送ってくれるので、毎年の恒例行事のようになっている。
「ありがとう、おばあちゃん。今年もたくさんさくらんぼが食べられて嬉しい」
今は落ち着いているとはいえ、もしかしたらまたつわりがぶり返すかもしれない。そのときも、大好きなさくらんぼなら食べられるような気がする。
すると、電話の向こうで、祖母が小さく笑う気配がした。
「おばあちゃん?」
突然どうしたんだろう。気になって声を掛けると、しばらくして祖母が答える。
『ごめんね。おばあちゃん、桃ちゃんのお母さんを思い出しちゃって』
「お母さんを?」
『桃ちゃんのお母さんもさくらんぼが大好きだったのよ。東京の大学へ進学してからも毎年さくらんぼを送ってあげると、すごく喜んでくれたの。さっき桃ちゃんにありがとうって言われたら、お母さんのときのことを思い出しちゃって……』
当時を思い浮かべているのか懐かしそうに話す祖母の声は優しかった。