極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
『懐かしいわね。桃ちゃんが生まれたとき、お母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも、みんな泣いて喜んだのよ。私たちのところに生まれてきてくれてありがとうって」

「おばあちゃん……」


ずっと自分は生まれてこなければよかったのだと思っていた。


私を生んだせいで母は亡くなってしまったし、私を育てるために祖父母は苦労をしている。


私がいなければ、みんな幸せだったのに。


ずっとそう思っていた。


でも、そうじゃなかった。


みんな喜んでくれたんだ――。


祖母の言葉を聞いた瞬間、心がサッと晴れて、これまで抱えていた真っ黒で重たいものから解放された気がした。


「ありがとう、おばあちゃん」


お母さん、私を生んでくれてありがとう。

おばあちゃんとおじいちゃん、私を育ててくれてありがとう。

感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。
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