極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
そこで初めて、自ら千紘社長に触れるという大胆な行動を起こしたことに気が付く。途端、一気に恥ずかしさがこみあげた。


「す、すみません。さきほど少し触れてしまった手が熱かったですし、社長の顔が火照っているようにも見えたので。熱があるのではと心配になりまして……」


私は、しどろもどろになりながら、さきほどの自分の行動の理由を説明した。


「すぐに資料をファイルに戻しますね」


この空気を変えるため早く仕事にとりかかろう。そう思って、千紘社長から素早く距離を取ろうとすると、不意に手首を掴まれて引き戻されてしまった。


「あ、あの、社長……?」


少し強引に引き寄せられたこともあり、その行動の理由が分からなくて、私は千紘社長を見つめる。

突然、どうしたんだろう。

もしかしてさきほどの私の行動を怒っているのだろうか。勝手に触れるのはやはりまずかったらしい。だとしたらもっとしっかりと謝罪しないと。
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