極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
しばらくすると、確認に行っていた竹松さんが戻ってきた。


「大鷹様、お待たせいたしました。ご案内できますので、どうぞこちらへ」

「ありがとうございます、竹松さん」

「いえ。大鷹様には平素より格別なご愛顧を賜っておりますので。ぜひ今夜も、恋人との素敵な時間を、当店の食事とともにお楽しみください」

穏やかにそう告げた竹松さんの視線が私に向けられる。

えっと……もしかして、恋人というのは私のことだろうか。そうだとしたら、竹松さんは私たちの関係を勘違いしている。


「いえ、私は――」

「ありがとうございます、竹松さん。おかげで彼女と素敵なディナーになりそうです。さっそくテーブルへ案内してください」


私は恋人ではなくて秘書です。そう訂正しようとしたものの、途中で千紘社長に遮られてしまった。しかも彼は竹松さんの誤解を解こうとせず、そのまま話を進めている。
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