極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「ご案内いたします。どうぞこちらへ」


竹松さんが店内へ向かってゆっくりと歩きだす。

すると、不意に千紘社長の手が私の腰へと回り、そのままグイっと引き寄せられた。驚いて見上げると、彼は楽しそうに笑っている。


「竹松さんには俺と笹崎さんが恋人に見えるらしいよ」

「そんな、恐れ多いです。すぐに訂正しないと」

「俺は構わないよ。このときぐらいそういうことにして、食事を楽しもう」


いえ、まったく楽しめません。


「さぁ、行こう。竹松さんに置いていかれる」


千紘社長は私の腰に軽く手を添えたまま、まるでエスコートをするように歩き出す。

それに動揺しつつ、案内されたテーブルへ到着すると、そこはどう見てもこのお店の中の特別席。店内の奥に位置し、他のテーブルとは少し距離が撮られているため広々と感じる。

予約をしていなかったにも関わらず、こんな立派なテーブルに案内されるなんて、さすが千紘社長だ。
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