モブ転生のはずが、もふもふチートが開花して 溺愛されて困っています
「……この姿のフィーナをこうやって抱きしめるのは、初めてだな」
耳元でレジスが囁く。吐息が耳を掠めてくすぐったさに身をよじろうとしても、レジスの腕の力が強くてびくともしない。
――シピのときは、こうやってレジスに抱きしめられたことが何度かあったっけ。
レジスの体温と甘い香りに包まれ、ぼーっとする頭の中で、私は当時のことを思い出していた。
「ずっとこうしたかった」
「んっ……レジス」
私がくすぐったがっていることを気づいているのか、レジスはまた耳元で甘く囁いた。
おもわず吐息が漏れ、私は上目遣いでレジスを見つめる。
「……その顔は反則だ」
はにかみながらレジスは言うと、私の髪を優しく撫でた。そのままレジスの顔が近づいてくる。
――これって、もしかしてもしかしなくても、キス!?
お恥ずかしい話だが、私は前世も含めて、挨拶程度以外のキスをした経験がない。にも関わらず、なんの心構えもできていないまま、大好きなひととファーストキスを迎えようとしている。
私はギュッと固く目を閉じた。緊張で顔が強張るのがわかる。――私、今すごく変な顔になってない!?
心臓がパンクしそうなほど大きく脈打って、ほかになにも聞こえない。
「……フィーナ」
愛おしげに私の名前を呼ぶレジスの吐息がかかる。唇が触れるか触れないかの距離に、私の鼓動はさらに高まり、そして最終的に――。
「やっぱりちょっと待って!」
恥ずかしさに耐えきれず、レジスの胸板を思い切り突き飛ばしてしまった。衝撃でレジスの体が後ろに傾く。
「きゃあっ!?」
レジスがなぜか私の腕を引っ張ったことにより、ふたり同時に盛大に芝生の上へと倒れ込んだ。……私がレジスを押し倒しているような形で。
耳元でレジスが囁く。吐息が耳を掠めてくすぐったさに身をよじろうとしても、レジスの腕の力が強くてびくともしない。
――シピのときは、こうやってレジスに抱きしめられたことが何度かあったっけ。
レジスの体温と甘い香りに包まれ、ぼーっとする頭の中で、私は当時のことを思い出していた。
「ずっとこうしたかった」
「んっ……レジス」
私がくすぐったがっていることを気づいているのか、レジスはまた耳元で甘く囁いた。
おもわず吐息が漏れ、私は上目遣いでレジスを見つめる。
「……その顔は反則だ」
はにかみながらレジスは言うと、私の髪を優しく撫でた。そのままレジスの顔が近づいてくる。
――これって、もしかしてもしかしなくても、キス!?
お恥ずかしい話だが、私は前世も含めて、挨拶程度以外のキスをした経験がない。にも関わらず、なんの心構えもできていないまま、大好きなひととファーストキスを迎えようとしている。
私はギュッと固く目を閉じた。緊張で顔が強張るのがわかる。――私、今すごく変な顔になってない!?
心臓がパンクしそうなほど大きく脈打って、ほかになにも聞こえない。
「……フィーナ」
愛おしげに私の名前を呼ぶレジスの吐息がかかる。唇が触れるか触れないかの距離に、私の鼓動はさらに高まり、そして最終的に――。
「やっぱりちょっと待って!」
恥ずかしさに耐えきれず、レジスの胸板を思い切り突き飛ばしてしまった。衝撃でレジスの体が後ろに傾く。
「きゃあっ!?」
レジスがなぜか私の腕を引っ張ったことにより、ふたり同時に盛大に芝生の上へと倒れ込んだ。……私がレジスを押し倒しているような形で。