秘密事項:同僚と勢いで結婚した


変な自信を抱いてしまった私は、彼の服の裾を掴んで言う。



「………今夜、一緒に寝よ」

「……………誘われてるって勘違いするんだけど…」

「うん…」


夫の背中を押すのも妻の役目だと思うから。


「……本当にいいの…?」


彼の問いかけに、首を一度縦に振った。

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