先生がいてくれるなら①【完】
2階へ上がるとカフェには3人のお客さんがいて、リョウさんと何やらわいわいと仲良さそうに話し込んでいる。
その輪の中に先生も加わっていた。
「あ、来た来た」
リョウさんが上がってきた私に気がついて、こっちおいでと手招きする。
「遅くなってすみません」
「どうせユキが引きとめてたんだろー。ごめんなぁ?」
「いえ、全然ですっ」
私は首を左右にブンブンと振った。
リョウさんや先生と一緒にいた人たちが一斉に私に注目している。
「おー、噂の女子高生!!」
「こっちおいでおいで~!」
「孝哉の連れって、マジ!?」
口々に色んな言葉を投げかけられ、私は苦笑いしながら立ち尽くしていた。
「「「おい孝哉、紹介しろ!」」」