先生がいてくれるなら①【完】

「孝哉の教え子って事は高校生だよな!? 何年生っ?」

「二年生です」


「「「うおー、正真正銘の女子高生だ!」」」


先生の元バイト仲間3人は謎の喜び具合。


ふむ。女子高生がそんなに珍しいですかね?


どこにでもいると思いますけども。



先生は騒ぐ3人を冷ややかな目で見ながら「お前らうるさい。名前ぐらい言えば?」と言うと、「お前が言うな」と突っ込まれる。


「あー、はいはい、分かったじゃあ左から、カズキ、ナオヤ、トモヒロね」


「「「お前が言うな!」」」


えっと、一人対三人のツッコミ漫才ですか……???


見かねたリョウさんが「お前らとりあえず座れやー。乾杯しようぜ」と助け船を出してくれた。


そこへユキさんも加わり「今日はもう貸し切りにしちゃったから、どんどん飲んで食べてね~!」と言いながらビールジョッキを配り始める。


「明莉ちゃんと孝哉はウーロン茶ね」

「ありがとうございます」


私は未成年だし先生は車の運転がある。


さすがユキさん、分かっていらっしゃる。

< 359 / 455 >

この作品をシェア

pagetop