先生がいてくれるなら①【完】
「ううっ、いたた……」
あの子達、狂ってる。
こんな事したって、意味なんか無い。
だって私は悠斗と付き合ってるわけでもないし、そうする気もないから。
もう一度大きなため息を吐いて、痛みを耐えながらフラフラと立ち上がる。
ここはどこだろう?
窓が無いから真っ暗で、何も見えない。
ずいぶんと埃っぽい。
私は、最後に彼女たちの声が聞こえたと思われる方向に向かってそろりと足を進めた。
真っ暗で足下が見えないから、すり足でゆっくりと進む。
ほどなくして固くて冷たい物が手に当たり、それがこの部屋の鉄製の扉なのだと分かった。
扉の取っ手を探して引いてみるがビクともしない。