先生がいてくれるなら①【完】
さてと。
電波を探さなくては──。
私は倉庫の壁まで移動しながら電波を探し始めた。
ゆっくりと移動しながら、携帯を持った手をゆっくりと上下させる。
数メートル移動したけど、どこも電波を拾うことは無い。
諦めるのはまだ早い、と自分に言い聞かせながら、ゆっくりと移動する。
お願い、電波を拾って……!!
倉庫の二辺分を移動し終え、絶望しそうになる気持ちを、なんとか抑える。
「まだあと二辺、残ってるから……大丈夫……」
自分にそう言い聞かせるように呟いて、再びゆっくりと移動した。