異能者達の宴~夢の競演特別編~
メグさんが人数分の紅茶を淹れて戻ってくる頃。
「それで」
修内太君が話を切り出した。
「ななみちゃんにあんな傷を負わせたのは何者なんですか?やっぱりその『機関』っていう連中なんですか?」
「……」
さて…何も事情を知らない修内太君やメグさんに、どうやって説明をすればいいんだろう。
あまり詳しい事まで話してしまうと、メグさん達まで機関に狙われることになってしまわないだろうか。
そんな事を心配していると。
「聞かない方が身の為だ」
ここまで無言に徹していた小山田君が口を開いた。
「機関はいわゆる秘密結社だ。情報の秘匿を最優先にしている。そして、その存在を知られたからには一般人だろうと容赦はしない。お前達とて例外じゃないぞ」
言い方こそぶっきらぼうだけど、それは小山田君なりの優しさだった。
クラスメイト達を危険に巻き込みたくない。
そんな心遣いだったに違いない。
なのに。
「お生憎様」
メグさんはそれを一笑する。
「残念ながら私達、『一般人』じゃないのよね。こう見えてもホムンクルスや竜やエクソシストや悪霊を退治してきた、バリバリのファンタジーの住人なわけ。おわかり?」
「……」
小山田君は溜息をついた。
「首を突っ込んだのはお前達だからな…」
「それで」
修内太君が話を切り出した。
「ななみちゃんにあんな傷を負わせたのは何者なんですか?やっぱりその『機関』っていう連中なんですか?」
「……」
さて…何も事情を知らない修内太君やメグさんに、どうやって説明をすればいいんだろう。
あまり詳しい事まで話してしまうと、メグさん達まで機関に狙われることになってしまわないだろうか。
そんな事を心配していると。
「聞かない方が身の為だ」
ここまで無言に徹していた小山田君が口を開いた。
「機関はいわゆる秘密結社だ。情報の秘匿を最優先にしている。そして、その存在を知られたからには一般人だろうと容赦はしない。お前達とて例外じゃないぞ」
言い方こそぶっきらぼうだけど、それは小山田君なりの優しさだった。
クラスメイト達を危険に巻き込みたくない。
そんな心遣いだったに違いない。
なのに。
「お生憎様」
メグさんはそれを一笑する。
「残念ながら私達、『一般人』じゃないのよね。こう見えてもホムンクルスや竜やエクソシストや悪霊を退治してきた、バリバリのファンタジーの住人なわけ。おわかり?」
「……」
小山田君は溜息をついた。
「首を突っ込んだのはお前達だからな…」