異能者達の宴~夢の競演特別編~
「しぶとい奴だ」

攻撃を回避しながら紅が舌打ちする。

確かに。

驚くべき生命力だ。

…哲平達の宿敵、機関という連中は、あのような怪物を生み出したというのか。

私と同じ人間でありながら、あのような禍々しい怪物を…!

あのような怪物、争いしか生み出さぬではないか。

それほどの技術がありながら、何故世に混乱をもたらすものしか生み出さぬ…!?

憤りに任せて、カタナの柄を握り締めた。

…なんとしても倒さねばならぬ。

異形者も、機関そのものも。

そしてその思いは。

「負ける訳にはいかない…!」

哲平も同様だった。







< 55 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop