俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
野菜ばかり?美容が気になるお年頃のセリフじゃない…。
それに、病院食ってそんなもんだろ。
逆に病院で毎日ステーキ出てきたら、あの油は病人の胃袋にはだいぶキツいぞ。
…そんな理由で、さっきの看護師さんに怒られていたのか。
道理でしょぼーんとした様子だ。
「地獄だ、入院生活は地獄だ。二週間も無理、ううぅぅ…」
「………」
しかし、大好物のステーキを目の前にしたら、そんな悲壮感も何のそのだ。
フードパックに入った数切れのステーキをじっと凝視し、また「えへへ…」と照れ笑いしている。
「…これ、食べていいんだよね?」
「あ、うん…」
「おおぉぉ!」
備え付けの割り箸を、俊敏に手に取る。
瞬く間に一切れパクッと食べてしまった。
…早っ!
「う、うま…!」
久々の肉があまりにも美味かったのか、涙ぐんでいるようだ。
ずっともぐもぐと噛み締めている。
「うま…これが本当の肉だ!おおぉぉ!うまー!うまあぁぁ!」