背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
「耐えるっていうか、汚れたら、自然に片付けるだけだろな。美月が散らかした物を片付けている今と、別に変わらないんじゃないか?」

「失礼ね」

 頬を膨らましてみたが、彼は、そういう人だ。多分、なんだかんだ言いながらも楽しそうに片付けるだろう。


「じゃあ、美月はどうなんだ? 子供が出来たら、今みたいに仕事出来ないかもしれないぞ? 仕事好きだろ?」

「好きだけど。なんてい言うのかな? 出来る仕事をやればいいと思うし、やりがいのある事がある事が大事なのよね。ママには、ああ言ったけど、仕事が全てって訳じゃないのよ」


「ふーん。俺達の子どもか?」

「きっと、面倒くさがりで、ゴロゴロしている変わった子になるわね」

「ああ。でも、片付けはキチンと出来るぞ。俺が教えるから心配するな」

「そうね。仕事もちゃんとするでしょうね」

「それに、顔とスタイルはいいんじゃないか?」


「あら、完璧な子じゃない?」

 ふっと、私の中で花が咲いた気がした。


「あははっ。ただ、確かな事は、可愛いって事だよ。なあ、美月…… 俺は性格上、片付けや掃除をするけど、それが苦でもなく、楽しく出来るのは美月とだからだ。それだけは、覚えておいて」

 私は、彼に甘えているんだと分かっている。でも、それが、とても心地よい……


「悠馬…… 私も、悠馬が美味しいって言ってくれるから、料理するのが楽しいのよ。覚えておいてね。ところで、この指輪はどういう意味だったの?」

 私は、左手を広げ、薬指にハメられいる指輪を見せた。彼も、左手を出し指輪を見せた。
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