背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
 もう一度目を開けた。

 バチッリ!

 又、彼の目と合ってしまった。
 慌てて目を閉じる。


 でも、やっぱりこのままじゃ眠れない。


 もう一度、目を開けた。

 また、彼の目と合ってしまった。


「はあーーっ」
「はあーーっ」


 お互い、大きなため息をもらした。


 ソファーへ行くべきかもしれない。


 私は、身体を起こそうと力を入れた。
 同時に彼も身体を起こしたのだが……



「きゃああああ」

 身体を起こす瞬間、彼が私のバスローブの袖に手をついたのだ。

 バスローブの襟が引っ張られ、起き上がった肩からするっと抜け落ちた。
 起き上がった彼の目の前に、向き合った私の片方の胸がぽろりと落ちた。

 なんてことーー!

 慌てて、シーツを胸元まで引っ張り上げた。


「す、すまん」


 彼の謝る声に動揺してしまい、勢いよく何度もシーツを引っ張った。
 引張り過ぎて、今度は太股までめくりあげてしまった。
 当然、彼の太股までさらけだされている。


「お、おいっ」

 さすがに彼も驚いて、シーツを引っ張ろうとする。


「きゃあーー」

 私は、また、悲鳴を上げてしまった。


 引っ張り合うシーツはめちゃくちゃで、シーツの中でバスローブは役目を失っている。


「お、落ち着け!」


 彼が、力強く私を抱きしめた。

 …… ……


 彼の腕のおかげで、私は動きを止める事が出来た。


 でも、わずかにシーツを挟むだけで、ほぼ裸のままで抱きしめられていた。
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