背中合わせからはじめましょう ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
「知らない。忙しいみたいでずっと部屋にこもって仕事していたから、ほとんど会話もしていないし」
我ながら、良く出来た回答だと思う。
「そう……」
ママは、納得いかないようで、何か言いたそうな顔をしている。
「明日早いからもう寝るわ。それから、お見合い、ちゃんと断っておいてよ」
これ以上話をしていたら、言わなくてもいいことを言ってしまいそうだ。
ママがソファーに座ると同時に、私は立ち上がった。
「えっ? 断るの?」
「だから、結婚はしないって言っているでしょ」
私は、リビングのドアを閉めた。
「あっー! 着物くらい、もう少しきちんとと畳んでおきなさいよ!」
母の声が、後ろから響いてきたが、聞こえなかった事にして階段を上った。
着物くらい、きちんと畳んでか?
彼は、当たり前のように着物を畳んでいた。
服が散らかっていると気になると言っていた。几帳面な人なんだろうか?
どうでもいい事だ。
頭を大きく横に振った。
我ながら、良く出来た回答だと思う。
「そう……」
ママは、納得いかないようで、何か言いたそうな顔をしている。
「明日早いからもう寝るわ。それから、お見合い、ちゃんと断っておいてよ」
これ以上話をしていたら、言わなくてもいいことを言ってしまいそうだ。
ママがソファーに座ると同時に、私は立ち上がった。
「えっ? 断るの?」
「だから、結婚はしないって言っているでしょ」
私は、リビングのドアを閉めた。
「あっー! 着物くらい、もう少しきちんとと畳んでおきなさいよ!」
母の声が、後ろから響いてきたが、聞こえなかった事にして階段を上った。
着物くらい、きちんと畳んでか?
彼は、当たり前のように着物を畳んでいた。
服が散らかっていると気になると言っていた。几帳面な人なんだろうか?
どうでもいい事だ。
頭を大きく横に振った。