しかくかんけい!
「な、なんかリアクション薄くない?知ってたみたいな?」
「なわけないじゃん、これでも驚いてる」
愛莉はそう言って歩き出す。
私もあとを追ってその隣に並ぶ。
さっきまで部長と話した内容を愛莉に話し終えたところで、ちょうど駅についた。
「ばいばーい!また明日〜」
「うん、明日ね」
愛莉に別れを告げて改札を抜ける。
数分後に来た電車は帰宅ラッシュのピークを過ぎているものの、まだ割と混んでいた。
暗くて何も見えない景色をぼーっと眺めながら、最近の出来事を思い出しているとすぐに降りる駅に着いた。
改札を出たら、ここから徒歩数分のところにあるわが家へ向かう。
ふと、夜空を見上げる。
「もうすぐゴールデンウィークかあ」
今年のゴールデンウィークは、ソロコンに向けてちょっと忙しくなりそうだなあ、なんて思いながら夜空へ声かけた。
どこまでも続く黒い画用紙にぽつぽつと光る粒の一つが、まばたきと同時にころんと揺れた、
ような、気がした。