しかくかんけい!
* * *
ガラガラッ。
いつも通り教室のドアを開けると、いつもと様子が違っていた。
一斉に俺へ集まる視線は、好奇と敬遠が入り混じっている。
「……?」
なんだ? と思いつつ、普段通りクラスメイトへあいさつしながら席に着けば、その原因が判明する。
机の中から出てきた紙切れ。
こういったことはよくあるけれど、今日のやつは別物で。
「……、」
ラブレター、なんて可愛いものじゃない。
「おっはー!しょー聞いたぜ!お前ついに、あの最強美女と〜、ひゅ〜〜っ」
相変わらず声のデカい金髪くんがニヤニヤしながら俺の首に巻きついてくる。
こいつは耳元で叫ばれるやつの気持ちを1ミリも考えたことないんだろーね、くっそうざい。
「おはよう……ちょっと、離れて」
「あっれー?何この写真? はっ!これかー、あいつらが言ってた証拠ってやつ!」
俺の手からピッと写真を奪い取ってまじまじと眺める金髪。