しかくかんけい!
何が、起きているんだ?
「ちょっとB組、行ってくる」
「あ、俺も行く〜♪」
急いで教室を出る。
来るときは反対側から通ったので気が付かなかったが、B組前の廊下はなぜか人が多い。
その野次馬らしき人たちは俺を見た瞬間、ギョッとして道をあける。
なんだか、不良ドラマの主演気分だ。
隣には金髪もいるし。
まあそこ通らないんだけどね、と思いながらも感じ良く会釈して、B組へと足を踏み入れた、
途端。
「てめぇっ!」
黒板の方から物凄い形相でズカズカと迫り来る長身は、この上なく激怒しているようだ。
「うおっ、またこのパターンかよ……ッ」
と言い終える前に教室から押し出され廊下の窓ガラスへ思い切りぶつかる。
勢い余りすぎだ、背骨ちょー痛い。
思わず顔をしかめて、この胸ぐらを掴む手の持ち主を見上げる。
「なんだよこの写真は!?てめーがこんなくだらねぇこと考えたのか?」
相変わらず静かな声で、怒り狂っている。