しかくかんけい!


「説明しろ」


落ち着きを取り戻したらしいそらっちは、不機嫌オーラ全開で問う。


オーラは全開なのに顔面はピクリともしないから逆に怖いよね。


「んー、そのまんまかな」

「……そのまんまって、」

「あ、誤解しないで?付き合ってないよ?俺フラれた立場だし」

「っ、」


今度こそ無表情は崩れて不機嫌が露わになる。

いいね、その顔。


「まあまあ話を聞けって。俺たちは、付き合ってもないし、ヤってもいないよ」

「えっ、マジ!? じゃあこの写真って一体!!?はっ、もしや合成?ちょーウケるっ、謎すぎるんですけどー!ガハハッ」


横から口を出す金髪が心底うざいと思ったのは俺だけじゃないキミもだ。


「どういうことだ」

「だから、ホテルに行ったのは事実だけど、何もしないで帰ったってわけ」


はっきりとそう言えば、周囲の野次馬たちは「え、そうなの?」とひそひそし始めて。

金髪くんは、はー?それもそれで謎〜、とかなんとかうざい。



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