しかくかんけい!
「お願いしてみたら?」
「え!?むりむり!しょーくん忙しいよきっと!」
たしかにしょーくんは部活入ってないし、頭も良いからテストなんて余裕だろうけど。
あんなことがあってから、恥ずかしくて最近しょーくんを見かけても直視できないんだよね……。
「ちょっと待ってね」
隣でなにやら愛莉がスマホを触っている。
しばらくして、私のスマホが震えた。
「なんか来たけど、今の愛莉?」
私の質問には答えず、とりあえずスマホ見て、と言って肘でつんつん突く愛莉。
なになに?
なんだかイヤな予感がする……。
恐る恐る愛莉からのメッセージを開く。
〔ハナが大事な話をしたいそうなので連絡先交換してください。では。〕
そう言い残し、愛莉はグループチャットを抜けていた。
「…………、」
「見た?」
「見た……」
「はい、あとは頑張ってね」
状況を把握するまでに、少し時間を要した。
愛莉がチャットアプリで作ったトークルームには、しょーくんらしきアイコンがある。