しかくかんけい!



「ちょっ、愛莉ってば何やってるのぉ〜!」


私は思わず大声をあげた。


「しっ、声大きいわ」

「だ、だって!」

「それしょーくんよ。ごめんね、連絡先あったの完全に忘れてた」

「忘れてたって、ほんと愛莉こういうの疎いよね〜アハハ!

 …………ってそうじゃなくて!」


先に歩きだす愛莉の背中に「も〜何勝手にしちゃってんの〜」とぐちぐち責めつつ、早くメッセージ送らなきゃと焦る。


しょーくんとメッセージのやりとりするってめちゃくちゃ緊張しちゃうよ!

変に思われたりしないかなあ。

あーでもない、こーでもない、と言いながら両手で文字を打っては消して、また打って。


ピロン♪


「はっ……!」


送信ボタンを押そうとしたら、先にしょーくんからメッセージが来た。



〔追加したよ。よろしく〕


「わわッ!愛莉ぃ〜!どうしよう!追加されちゃった!」




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