しかくかんけい!
呂色の球体はキラキラ輝く。
その水面が放つ光は俺の目に射し込む。
強く、まっすぐ、射す。
「……“好き”、」
「あっ……!」
俺の右手がぼとりと落とされた。
原因は、ハナが繋がれた手をぱっと離して自分の口を塞いだから。
「そ、その……っ、今のは、無しで……」
もごもご呟く彼女の顔がみるみる紅に染まって。
オロオロ泳ぐ目が止まったら、恥ずかしそうにそうっと上目遣いして。
そして意を決したかのように唇を噛むと、コホンとひとつ喉を鳴らす。
「ちゃんと、言います。もう嘘つきは、やめました」
「ふ、なんで敬語」
「いっ、いいから聞いてっ!あのねしょーくん、ほんとは私ね、」
「……」
嗚呼、だめだよ。
そうやって真っ直ぐに見つめられると。
そんな、純粋な感情を向けられると。
……汚して、しまいそうだ。
目力が眩しすぎるほど強くて、
思わず目を閉じた。
「しょーくんの、ことが……」