しかくかんけい!
「あんたのお友達の愛莉ちゃん、しょーくんのこと気になってるんだってうわさ流れてるの知らないわけ?」
「え……」
「何、まさか知らなかったのぉ〜?そんな大事なこと聞いてないなんて、あんたもつくづく哀れね」
クスクスと後ろの女の子たちが笑う。
え?何言ってるの、この子たち。
「まさか。愛莉は好きな人いるもん」
ずっとずっと、10年以上想い続けている、そらくんという想い人が。
「ふっ、そんなのデタラメじゃない?ていうかそもそもぉ、しょーくんがソロコン引き受けたの、愛莉ちゃんに近づくためでしょ。ふたりならお似合いよね、美男美女だし」
ねーっと問いかけると、後ろの女の子たちもうんうん、と激しく同調する。
そしてリーダー女子はぐっと私に身を寄せて、どすの効いた声で囁く。
「あんた、邪魔しないほうがいんじゃない?」
ものすごい形相で睨まれ、その場から去っていく彼女たち。
私は愕然とその後ろ姿を見つめていた。