しかくかんけい!
ゴロゴロ…と遠くの雷の音ではっとした。
…────「……駅、まもなく停車します」
気がつけば、降りる駅。
改札を抜けて、雨の中を歩く。
愛莉がしょーくんを気になっているだなんて、そんなこともちろん信じてはいない。
ただのデマだと思っている。
だって愛莉にはそらくんという大きな存在があるから。
そらくんを語る愛莉のまっすぐな言葉に、偽りなんてなかったから。
でも、
しょーくんが愛莉のことを好き、
っていうのは、
ありえない話ではない気が、した。
1年生のとき同じクラスだったふたりは、何かしら関わりがあったはず。
愛莉からはいつもそらくんの話ばっか聞いてたから、具体的にどんな関わりがあったかは何も知らないけど。
でも、クラスが違う私のために、愛莉はたくさん協力してくれた。