センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅

昨夜 勢いで 予約した リッツカールトンの クラブルーム。

「クアラルンプールに行ったら 絶対 リッツカールトンのクラブラウンジが 使える部屋に 泊まろうな。日本じゃ 手が出ないけど。クアラルンプールなら 安く泊まれるから。高級感があって ゆったりした気分になるし。もう ホテルから 出なくてもいいくらいだよ。」

奏斗が あまりにも 主張していたから。

この際 思いっきり 贅沢しよう。


少しだけど 貯金もあるから。

お金なんて 全部 使っても かまわない。


タクシーを降りると 速攻で 

ドアマンが 荷物を 受け取ってくれる。


ホテルの中は 静かで 驚くほど豪華で。

本当に 私 ここに 泊まるんだ…


女性 1人なのに 不審な顔もされず。

チェックインして 部屋に入ると

やっと 私は 一息ついた。


やっぱり 緊張していたのかな…

海外への 一人旅なんて。


しかも 初めての 国だから。





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