❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
二人は伊豆温泉の旅館に泊まる事になり、部屋をチェックインした。二人用のスイートルームで、結構綺麗な部屋でもあった。此処の部屋は―――二階にあり、一階に食事処がある。朝はバイキングで、とても楽しくなりそう―――そう思った。此の二人は荷物を置くと、お風呂へ行く準備をした。お風呂の後は、お食事所で夕食だ。夕食は肉料理か、魚か何方かを選ばねばならない―――。
『―――私は・・・肉料理・・・貴方は・・・御魚ね・・・どっちも美味しそうだわ。』
彼女の笑った姿が見たい。その様子に、彼は―――智也はクスリと笑うと、『―――此処に連れて来て・・・良かった・・・笑った・・・ごめんな・・・初詣の時、嫌な思いをさせてしまって。』
その言葉に、菜緒は眼を見開くと、彼女は『―――え?』と呟いた。彼女は眼を瞬かせた―――。
彼は満面な笑みを浮かべると、菜緒は『―――あら・・・貴方こそ・・・お金がないのに・・・』と言った。だけど、この二人は幸せそうに笑い、『―――じゃぁ・・・十分後に、待ってる。』と言った。2人とも別々の暖簾を潜り、お風呂へと向かって行った。十分したら、露天風呂に入る。
彼女はデートの気分で、子供が出来たら、また連れて行って貰おう―――そう思っていた―――。
『―――あら・・・この人・・・有名なベーカリーの従業員じゃないの・・・此処まで・・・どうやって、いらしたの?』
突然話しかけられると、彼女は吃驚した。彼女は服を脱ぎながら、そのお客様に答えた―――。自分たちは、大阪からやって来た。バスに乗って、此処まで来たと、教えた。
『―――そう・・・わざわざ・・・竹下通りから―――お珍しい事ね・・・』
―――貴女・・・ご結婚なさっているのね・・・
―――噂で・・・聞いているわ・・・
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